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< Orchestre National de France w/ Sergey Khatchatryan(Vl) Giancarlo Guerrero (Dir) > Thusday 13 October, 8:00pm@Auditorium de Radio France 若手ヴァイオリニストの中でも、私が特に期待するバイオリニストの1人、 セルゲイ・ハチャトリアンのシベリウスを聴きました。 チケットをリザーブした時からずっと、楽しみにしていたのです。 シベリウスのバイオリン協奏曲は、オーケストラや指揮者の影響を、 ソロパートがもろに受けてしまう、という点で、 知る人ぞ知るソリスト泣かせな曲、 なかなか心から感嘆する演奏に巡り会えない難曲です。 セルゲイ・ハチャトリアンのシベリウスは、 1楽章は会心の出来ではなかったように感じました。 ソロからオケへの引き継ぎに若干の隙間があり、 流麗な旋律が浮き立って来ないのです。 オケが…ナショナルってもっと上手かったと思ったのですが… バイオリンと融合しきれていなくて、不満が残りました。 2楽章は圧巻の素晴らしさでした。 オケの弦楽器と同音域でソリストの旋律が書かれているこの2楽章は、 独奏バイオリンの旋律を浮き上がらせるのに辛苦する曲ですが、 セルゲイは何の小細工も力みも苦もなく、ただ自然に朗々と歌って 大河のように滔々と流れる、という演奏でした。 こんなにも自然に弾いて、どうしてこんなに美しく聴こえるのだろう… 不思議でした。 3楽章はテンポの速さにもかかわらず、あらゆる音程が完璧で… 重音のその合い方も並みの合い方ではなく、純粋に完璧にハマっていて、 音がスコーンと抜ける小気味よさ。どんなに速いパッセージでも然り。 小さい頃から一体どんな練習を積み重ねたのだろう…と凡人は思ったり… アンコールはバッハのソロソナタ1番1楽章Adagio、 ちょっとクールで現代風にアプローチするバイオリニストもいますが、 彼はオルガン音楽のように音の持続を大切にし、ポリフォニックな起伏を 歌った王道の表現、聴衆は皆固唾を呑んで聴き入りました。
by mitokosato
| 2016-10-14 00:43
| ヴァイオリン
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